鉛色の海辺の長い朝 

①トワイライト・タイム

2005年10月10日午前5時半、聖ケ鼻のポイントに着いた。もうすぐ札幌からのトワイライト・エクスプレスがやってくる。
"TWILIGHT"というコトバ、ぼくはずっと「黄昏」と理解してきたが、改めて辞書をひいてみると夜明けも含めた薄明るい時間帯全般を示すコトバだということを知った。
灯ったままの街灯や8号線を行き交うトラックのライトが明けやらぬ時間の中に居ることを教えるなか、ダークグリーンの車列が足元のトンネルから勢い良く飛び出してきた。
食堂車はまだ閉店したまま。わずかに流れる明かりは車側の行き先表示と、早起きの乗客がカーテンを開けたコンパートメントの窓だろう。トワイライト・エクスプレスはまだ明けぬ夜を乗せて、トワイライトを駆け抜けていった。

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②快速くびき野1号

料金なしで特急車両のリクライニングシートで快適に移動できる・・・。高速バスに対抗して運転を始めた<快速くびき野号>。県都と中越・上越の町々を結んで日に2往復運転中。
この列車専用に運用されている485系特急型電車がほんらいの特急の仕事に入ることは、今後二度とあるまい。

通勤通学客に愛されながら、最後まで美しい姿で任務をまっとうしてほしいと願う。

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③上輪俯瞰の偵察
いざとなるとジタバタするのが悪い癖だ。やっぱり正面から迎え撃てる方がいいかもと思い始め、どうせ時間なら腐るほどあるのでトンネル1本抜けた上輪集落へ偵察に出てみた。集落へ下る道からの眺めもなかなか好ましいが、あれこれ考えた挙句に結局聖ケ鼻に戻ることに。
ここにも既に2,3人の方がスタンバイしていたが、ここに居た15分ほどの間にさらに数人加わった。折りよく通過した上り普通電車に敬意を表し、一写。

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④怒涛の<北越>
<くびき野>と同じ塗装、配置も同じ新潟。違いといえば4両か6両かという長さだけ。
でも6両編成のグループはバリバリの特急現役組で<いなほ>で北は青森、南は<北越>で金沢までの日本海縦貫線を走り回る。
六日町で<はくたか>相手に試みているフレームアウトにこの<北越1号>でもトライ!、手持ちで振り抜きながらシャッター切ったらなかなかいい感じの収まりになった。
嬉しいのであえてフチまで入れたノートリミングで仕上げてみた。

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⑤真打ち登場
<SLえちご日本海号>、今年はご覧のとおりの失敗である。安全弁からわずかに蒸気を洩らすだけの絶気運転に、こちらは絶句状態。

この米山駅俯瞰アングル、雑誌でもおなじみの有名撮影地だが、いままでこんなににぎやかな情景は見たことがない。
荒波打ち付ける淋しい小漁村というイメージで凝り固まってしまうと、この線路際に集まってきた地元の方々は迷惑な存在かもしれない、が、改めてスリーブを見ると「いいなぁ」とひとりごちてしまったのである。

米山の家並みは風景を侘しく見せる書割ではない。あたりまえのことなのだが。

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おまけ: 1年3組なつき撮影
珍しく息子が一緒に行きたいと前夜になって言い出し、4時出発にもめげずについてきた。コンデジを手渡し適当に撮らせていた中での1枚。2メガの旧式カメラだったので山上からのズーム撮影は全滅状態だったが、線路端に下りた折の1枚は機関車に合わせてちゃんとカメラを振り、流し撮りになっているではないかいな!
7歳の初鉄道写真、これは彼のウデを親馬鹿が称えるためにもノートリミングであることを強調しておく・・・。

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by y-gotosan | 2005-10-29 16:08 | 上撰 越乃白鷹
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