夏の窓1.

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夏休みまぢかの下校列車。彼は窓をいっぱいに開けて床下から陽炎となってゆらめくエンジンの排気が混じった夏草の匂いを感じていた。ふと気づくと隣の窓から女学生のなめらかな腕が風景の中で舞っている。阿仁前田駅で彼女たちが席を立つまで、シャイな青年は秋田美人の腕の表情だけを追っていたのでした。

1984年7月14日 旧国鉄・阿仁合線(現・秋田内陸縦貫鉄道)にて
 
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by y-gotosan | 2004-06-23 22:37 | 汽笛の風景
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